当記事では、無痛分娩で見られやすい副作用や、まれに発生するとされる合併症について解説しています。
背中には、血圧調節に関与している交感神経があります。 カテーテルを挿入し麻酔薬を注入すると、これらの神経の働きを抑えて、血管が拡張し血圧が低下します。一般的に問題とならないほどですが、ごくまれに、分娩中に気分が悪くなり、赤ちゃんも少し苦しくなってしまうケースもあります。
そのため、無痛分娩を行う際には、バイタルサインを慎重に観察し、低下した場合には速やかに対処することが重要です。
分娩中の痛みを伝える経路とされる背中の神経周囲には、足の感覚・運動をつかさどる神経が含まれています。そのため、麻酔薬により痛みを伝える神経の働きが鈍化すると、痛みが軽減するのと同時に、足の感覚が鈍くなるほか、下半身が脱力する(力が入りづらくなる)ケースも。
無痛分娩をした方の中には、通常の分娩の方よりも体温が高くなる傾向があり、特にはじめての出産でそういった方が多いとされています。発熱するのは風邪をひいた際のようにウィルスの影響と考えられがちですが、無痛分娩中の発熱は、ウィルスが原因ではないとされています。
考えられる要因には、以下のことが挙げられます。
体温上昇がどのような影響を及ぼすのか、現在も研究段階にあります。
背中の神経には、尿意を伝えたり、排尿するための神経も含まれています。これらの神経は、鎮痛の効果が現れると、膀胱に尿がたまっても感じにくくなったり、排尿をしようとしてもうまく出せなくなったりするケースも。排尿が見られない場合には、細いカテーテルを挿入し、尿を出す処置を行います。
使用する薬剤の影響から、皮膚にかゆみを感じる場合があります。かゆみのある部分を冷やすことにより多くのケースで改善するとされていますが、場合によっては薬剤の投与を行います。ほとんどの場合、治療を必要としないほどのかゆみです。
およそ100人に1人ほどの方において、見られやすいとされています。硬膜に小さな穴があき、その穴から脳脊髄液と呼ばれる脊髄周囲を満たしている液体が硬膜外腔へ漏れ出すことで発生し、頭痛や吐き気が見られるケースも。産後2日までの間に生じ、症状は上体を起こすと強まり、横になると軽減するのが特徴です。
対処する方法として、安静にしながら痛み止めの内服を行います。それでも頭痛や吐き気が軽減しないケースや、物が二重に見えるなど症状が見られた際には、患者の血液を硬膜外腔へ注入し、血をかさぶたのように固まらせて穴をふさぐ「硬膜外血液パッチ」といった処置を行うケースがあります。
参照元:一般社団法人 日本産科麻酔学会(https://www.jsoap.com/general/painless/q14)
硬膜外腔には多くの血管があり、妊娠中にはそれらの血管が膨らみます。そのため、硬膜外腔へ挿入するカテーテルが血管内へ入ってしまうケースがあります。
硬膜外腔に入れる予定の麻酔薬が血管内へ注入された場合や、血管内に入らなくても母体へ投与する局所麻酔薬の量が多すぎるケースでは、耳鳴りや舌のしびれなどの症状が見られることも。
麻酔科医は、このような合併症が生じないように厳重な管理を行いますが、発生した際には、人工呼吸や治療薬の投与といった適切な処置を実施します。
硬膜外カテーテルが脊髄くも膜下腔に入り込んでしまうことにより発生します。局所麻酔薬を注入後、足が動かなくなったり、上半身まで感覚鈍麻が生じたり、息苦しくなったりするなどの症状が見られることも。意識消失や呼吸停止にいたるケースもありますが、適切な対処をすれば後遺症もなく改善します。
硬膜外カテーテルの挿入時や抜去時に、硬膜外に血腫という血のかたまりが生じ、神経を圧迫してしまうケースがあります。これにより、下半身の感覚や運動の際に麻痺が生じてしまいます。
発生した際には、画像診断と外科的手術による血腫除去が必要です。この合併症を予防するには、無痛分娩を行う前に血液検査を行ない血液凝固能(血のかたまりやすさ)の確認を実施することが重要です。
まれな合併症の1つに、無痛分娩後に足にしびれや感覚異常が見られることがあります。硬膜外麻酔だけでなく、分娩中の体位や分娩そのものも神経障害の原因になるため、注意深く観察することが重要です。一般的には、数日で消失するケースが多いですが、まれに数ヶ月から数年単位で持続することがあります。
参照元:群馬大学医学部付属病院(https://hospital.med.gunma-u.ac.jp/?page_id=17166)
無痛分娩には、発生頻度の高い副作用や、まれに起きる症状があります。無痛分娩を希望する場合、メリット・デメリットのほかに、起こりうる合併症についてしっかりと把握しておく必要があります。分娩前に医師から行われる説明は、納得したうえで同意することが重要です。
リスクを抑えた無痛分娩のために、麻酔科専門医がいるかどうか確認するほか、無痛分娩の診療実績を確認するようにしましょう。
出産のかたちは一人ひとり違います。初めての出産で不安を感じている方もいれば、上の子のお世話との両立に不安な方、持病を抱えながらの出産に不安な方もいるでしょう。
そんな多様な女性の想いに応えてくれる、大阪の無痛分娩施設を紹介します。
| 無痛分娩費用 | 150,000円 |
|---|---|
| 個室料 | 8,000~16,000円 |
| 無痛分娩の 種類 |
計画無痛分娩 自然無痛分娩 |
| 所在地 | 大阪府大阪市都島区都島北通1-22-10 |
| アクセス | 谷町線/都島駅より徒歩5分 |
電話番号:06-6921-3313
| 無痛分娩費用 | 150,000円 |
|---|---|
| 個室料 | 27,000~49,000円 |
| 無痛分娩の 種類 |
自然無痛分娩(※1) |
| 所在地 | 大阪府大阪市阿倍野区天王寺町北2-16-10 |
| アクセス | JR環状線/寺田町駅より徒歩5分 近鉄南大阪線/河堀口駅より徒歩5分 |
電話番号:06-6714-5218
| 無痛分娩費用 | 初産婦:150,000円 経産婦:130,000円 |
|---|---|
| 個室料 | 14,000円 |
| 無痛分娩の 種類 |
自然無痛分娩(※1) |
| 所在地 | 大阪府大阪市西淀川区福町3-2-39 |
| アクセス | 阪神なんば線/福駅より徒歩1分 |
電話番号:06-6471-9541
掲載の情報は2025年4月調査時点のものです。金額などはあくまで目安となりますので、詳細は各クリニックにお問い合わせください。
※ENAレディースクリニックの個室の写真は、Aコース 17,600円(税込)の個室です。
※西川医院の個室の写真は、K room(特別室Ⅰ室):49,000円(税不明)の個室です。
※:費用について:無痛分娩費用・個室料金は非課税となります。
※1:計画無痛分娩は患者さんによる希望では行っておらず、医学的に分娩を進める必要がある場合に限り実施。