無痛分娩を検討する際、痛みからの解放というメリットの反面、後遺症などのリスクに不安を感じる方は少なくありません。一生残るような重い麻痺が起こる確率は極めて低いとされていますが、より納得できる病院選びのため、まずは無痛分娩と後遺症の関係について正しい知識を確認しておきましょう。
日本産婦人科医会による全国調査の結果、5万件を超える無痛分娩のうち、麻酔に起因する合併症(高位脊椎くも膜下麻酔や局所麻酔中毒、神経損傷など)の割合は0.07%と報告されています。これは数値に直すと、およそ1,400件に1件という頻度です。
なお、無痛分娩に関連したお母さんの後遺症や損傷は0.9%、赤ちゃんのケースでは0.04%で、いずれも発生頻度はかなり限られているのが現状といえるでしょう。適切な管理体制が整った医療環境を選べば、一生残るような重い麻痺が生じる可能性は非常に低いと考えられます。
出産後に足のしびれや力が入らないといった違和感を覚えたとしても、必ずしも「背中への麻酔」が直接的な原因とは言い切れません。
これまでの研究において、産後の神経障害の多くは、赤ちゃんの頭と骨盤の間で神経が圧迫されたり、分娩時の体位によって生じたりする「産科麻痺」が要因とされています。この症状は、無痛分娩を選択しなかった方にも起こりうる変化の一つ。多くの場合は数週間から数か月の経過とともに、少しずつ回復へ向かうとされています。「この症状がいつまで続くのだろう」と不安を抱えている方は、まずは産科や整形外科などの専門家に相談してみるとよいでしょう。
「出産後、ずっと腰が痛むのは腰に注射をしたからでは?」と心配される方は少なくありませんが、多くの場合、痛みの原因は腰の注射ではなく、妊娠や出産に伴う特有の身体的変化が影響しています。
妊娠中はお腹の重みで反り腰になりやすいだけでなく、「リラキシン」というホルモンの作用で靭帯が緩み、背骨や骨盤まわりには大きな負担がかかるものです。事実、硬膜外鎮痛を受けた人と受けていない人を比較しても、腰痛の発生頻度に明らかな差はなかったという報告が存在します。このことから、注射そのものが長期的な腰痛を引き起こす主な原因とは考えにくいとされています。
無痛分娩で行われる硬膜外麻酔では、皮膚のかゆみや軽い発熱、ふらつき、頭痛といった副作用が見られるケースがあります。これらの症状の多くはお産の経過中から産後数日以内におさまり、入院中の経過観察や内服薬による対応が可能です。
ごく稀に、硬膜外カテーテルを挿入する際に硬膜へ小さな穴が開き、髄液が漏れることで「硬膜穿刺後頭痛(こうまくせんしごずつう)」が生じる場合もありますが、その発生頻度は1%前後。横になると楽になる特徴的な頭痛で、基本的には安静や鎮痛剤の使用で改善が期待できます。必要に応じて「硬膜外血液パッチ」という追加の治療も選択可能です。もし症状が長引いたときは我慢せず、早めに医師や助産師に相談しましょう。
無痛分娩によって痛みが和らぐ反面、いきむタイミングや力の入れ方がつかみにくくなり、分娩時間が長引くこともあります。その結果、赤ちゃんを安全かつ速やかに出産させる目的で、吸引分娩や鉗子(かんし)分娩が選択される割合が高まると報告されています。
吸引分娩では、赤ちゃんの頭に一時的なこぶができたり、頭の形が少しいびつになることがありますが、多くは数日から数週間で目立たなくなります。また、会陰切開や会陰の傷が増える傾向にあるものの、こうした処置に対しても適切なケアが用意されるため、過度な心配は不要でしょう。なお、無痛分娩そのものが赤ちゃんの後遺症を増やすというデータは存在しません。
無痛分娩による重い後遺症が残る確率は極めて低いものの、決してゼロとは言い切れません。こうしたリスクを可能な限り抑えるためには、麻酔科専門医が在籍しているか、あるいは無痛分娩の診療実績が十分に積み上げられているかを事前に確認しておくことが大切です。
このサイトでは、大阪市で無痛分娩を希望する方に向けて、実績と特色を備えた3つのクリニックをご紹介しています。
初産で陣痛のタイミングに不安がある方、上のお子さんを預けながら出産したい方、持病があっても無痛分娩を検討したい方など、それぞれの状況に合わせて比較しやすくまとめています。料金や施設の雰囲気を見比べて、納得のいくクリニック選びにお役立てください。
出産のかたちは一人ひとり違います。初めての出産で不安を感じている方もいれば、上の子のお世話との両立に不安な方、持病を抱えながらの出産に不安な方もいるでしょう。
そんな多様な女性の想いに応えてくれる、大阪の無痛分娩施設を紹介します。
| 無痛分娩費用 | 150,000円 |
|---|---|
| 個室料 | 8,000~16,000円 |
| 無痛分娩の 種類 |
計画無痛分娩 自然無痛分娩 |
| 所在地 | 大阪府大阪市都島区都島北通1-22-10 |
| アクセス | 谷町線/都島駅より徒歩5分 |
電話番号:06-6921-3313
| 無痛分娩費用 | 150,000円 |
|---|---|
| 個室料 | 27,000~49,000円 |
| 無痛分娩の 種類 |
自然無痛分娩(※1) |
| 所在地 | 大阪府大阪市阿倍野区天王寺町北2-16-10 |
| アクセス | JR環状線/寺田町駅より徒歩5分 近鉄南大阪線/河堀口駅より徒歩5分 |
電話番号:06-6714-5218
| 無痛分娩費用 | 初産婦:150,000円 経産婦:130,000円 |
|---|---|
| 個室料 | 14,000円 |
| 無痛分娩の 種類 |
自然無痛分娩(※1) |
| 所在地 | 大阪府大阪市西淀川区福町3-2-39 |
| アクセス | 阪神なんば線/福駅より徒歩1分 |
電話番号:06-6471-9541
掲載の情報は2025年4月調査時点のものです。金額などはあくまで目安となりますので、詳細は各クリニックにお問い合わせください。
※ENAレディースクリニックの個室の写真は、Aコース 17,600円(税込)の個室です。
※西川医院の個室の写真は、K room(特別室Ⅰ室):49,000円(税不明)の個室です。
※:費用について:無痛分娩費用・個室料金は非課税となります。
※1:計画無痛分娩は患者さんによる希望では行っておらず、医学的に分娩を進める必要がある場合に限り実施。